どうしようもないことと どうしてもできないことは かなりちがう

放送大学に3年次編入→2019年に卒業。その後は再入学しマイペースに勉強しています

【感想】市民生活と裁判('12)

※私の個人的な感想です。
※私が履修した2017年度1学期時点でのことです。


市民生活と裁判('12)
社会と産業コース専門科目 択一式 持ち込み可

放送授業の、ききての小島友実さんの存在がすごく良い!
小島さんは「受講生と同じ立場で、法律や裁判については初心者という設定の人」なのだけど、私が「いま先生が言ったことの意味がイマイチわかりにくいな…」と感じると、直後に画面の中の小島さんが「今の○○というのをもうすこし詳しく教えて下さい」と聞いてくれるということが何度も何度もあった。

普段の暮らしの中で自分も巻き込まれる可能性が無いとは言えない様々なトラブル(離婚・相続・事故・借金など。巻き込まれたくないけどね!)を題材に、プロの弁護士がわかりやすく説明を行い、難しい語句やポイントになる部分はききてが確認することで念押ししてくれる、という親しみやすい構成の放送授業だと思う。テキストも、家族構成を例に挙げて説明したり依頼者と弁護士の会話形式で書かれている章があるので、(人によって好き嫌いはあるかも知れないが、私は)分かり易かったし読みやすかった。

この科目は来生学長が担当されているほか、プロの弁護士の方々が講師として毎回登場される。普段から一般の方と接している弁護士の皆さんのお話はとても分かり易く、特に川島志保先生の語り口は、専門家でありながら親戚の叔母さんのように親しみやすかったので、志保先生が担当されている別の教科「家族と高齢社会の法」も気になる。

印象に残った事柄は、遺言書をきちんと書いて分かり易い場所に保管するのは大事だなーということ。授業では父の遺産について遺族が揉めに揉めたあと、嫡出子が遺言書を預かっていたことがわかるというトンデモ展開だった。なぜ存在自体を隠していた嫡出子に遺言書を渡していたんだろう(笑)。あと、株主総会で取締役の交代を狙う回が本当に選挙みたいで面白かった!

ちなみに、5月頃に郵便で「追補」の紙が届きました。法律が変わった→印刷教材の内容と齟齬が生じる→取り急ぎ該当部分をお知らせ…ということです。加えて2014年にも追補の紙が発行されており(キャンパスネットワークに掲載されている)、参照する必要がありました。