どうしようもないことと どうしてもできないことは かなりちがう

放送大学に3年次編入→2019年に卒業。その後は再入学しマイペースに勉強しています

【雑感】2020年度2学期に履修した科目

初歩からの宇宙の科学 ('17)
自然と環境コース 導入科目 択一式 持込可
 序盤の、昔の天文学に関する部分で(人間と文化コースを卒業している私にとって)親しみがある哲学者がたくさん登場してびっくり。確かに哲学って生命や世界の始まりについて考えることでもあるので、宇宙や地球の始まりにも関わってくる。このおかげで自然に興味が持てて、苦手意識なく取り組み始めることができた。
 難しい数式が登場すると正直お手上げだったのだが、全体的には面白かったしどうにかついていけた。理由としては、きき手の黒田有彩さんの「宇宙メモ」コーナーが親しみやすかったこと、印刷教材を読んでイマイチ分からなくても、放送授業で映像を見ると納得できることが多かったこと、吉岡先生は「詳しく説明するのは難しいので結果だけ申し上げますが」というスタンスのことも多く、あっそれでいいのね!と思えたこと、そして(すごく個人的なのだけど)以前から趣味で聞いていたラジオ「子ども科学電話相談」のおかげ。子供向けのラジオでこの事言ってた!という内容が何度も授業に登場したので、大人向けの授業でも諦めずにやろうという気持ちになれた。
 文系の私にしては15章通して結構しっかり終えられたよ!という充実感・良い思い出が残った科目。楽しかったです!


音を追究する ('16)
総合科目 択一式 持込不可
 人間と文化コースに在籍していた時から気になっていた科目だが、当時は他の科目との兼ね合いや試験の曜日の都合で履修するチャンスが無かった。また、自分は音楽が得意という自負があるのだけど、この科目は物理的な内容も多く含むので履修を迷っていたという事情もあった。…だったら自然と環境コースに再入学したいまこそやるべき!ということで履修。
 物理的な分野や数式が出てくるとちょっとつまづいたものの、いわゆる音楽の分野(楽器や楽譜、ホール音響や楽典に関する内容)は大丈夫、バッチリです!終盤では、音と暮らしの関わりや地域性、歴史などについても考えることになり、たいへん興味深く楽しい科目でした。なお、ラジオ放送のテーマ音楽がTake Fiveなのがカッコいい。


【面接授業】里地里山はなぜ生物が多様なのか
自然と環境コース 専門科目
2020年12月19,20日 新潟学習センターにて受講
講師は、加藤和弘先生(放送大学・教授)。
 ある程度の人の手が入り管理されている里地里山と、そこに暮らす生き物や、人間の暮らしとの関わりがテーマ。人は木や落ち葉を木材や肥料に加工し役立て、そこが動物や鳥や昆虫にとって住みやすい場所になる。
 普段「〇〇川に新しい橋ができました」というニュースを聞くと便利になって良かった!って思いがちだけど、そこに元々暮らしていた動物や水場を求めていた生き物が居たのではないかということに気付かされる。また、日本のとある場所で自然が失われると、そこを経由していた渡り鳥が日本の先へ渡って行けなくなるというお話は目から鱗だった。環境の変化はその当地だけの問題ではない。
 本来は80人くらい入れる教室で定員は半分(更に当日欠席してた人も居たようなのでもっと少なかったと思う)、マスクに換気に手指の消毒と感染症対策バッチリで実施されていた。普段の面接授業だとよくある「一緒にご飯食べましょう」みたいな光景も見られず、そもそも雑談すら殆ど無く、黙々と昼食をとり資料を読み込むという(皮肉にも?)厳戒態勢だからこその凄い集中力で臨んだ二日間となった。