どうしようもないことと どうしてもできないことは かなりちがう

放送大学に3年次編入→2019年に卒業。その後は再入学しマイペースに勉強しています

【感想】初歩のスペイン語('17)

※私の個人的な感想です。
※私が履修した2018年度1学期時点でのことです。

 

初歩のスペイン語('17)
基盤科目(外国語) 択一式 持ち込み不可

※昨年度に「初歩のイタリア語」、今学期は「初歩のスペイン語」と、続けて外国語を履修しているため、以下はこの2科目を比べたり例えたりして書いていることが多いです。

いつか習ってみたいと思っていたスペイン語放送大学の科目の中にあった!ついにスペイン語を勉強できるチャンスが来たんだ!と、とっても嬉しかった。他の科目とのバランスや試験が土日に開催されるかを考え、ようやく今学期履修できた。

以前に記事を書いたことがあるとおり、スペイン語へのチャレンジそのものが私にとっては約20年越しの念願だし、昨年度にイタリア語を履修した際は結構頑張って勉強したのに@が取れなくてくやしい想いをしていたのでそのリベンジを果たしたい…というやる気だけはあった。でも、今学期の自分の生活リズムなどがうまく回らず集中できなくてとても焦った。やる気と心理状態と体調がすべてハマってエンジンがかかったのは7月の半ばからだったと思う。最終的には@が取れたのでとっても嬉しい。途中で諦めないで本当によかった。

昨年度に「初歩のイタリア語」を履修していたおかげで外国語の授業の流れがなんとなくわかっていた(挨拶や冠詞→現在形の人称→動詞の活用→代名詞→過去形や未来形…と進んでいく感じ)ため、学習方法はイタリア語のときとほぼ同じ。
ただし、印刷教材はスペイン語のほうが圧倒的に情報量が多くて物理的な厚みもある。各課ごとに練習問題が何種類も用意されていて、こなすべき事柄がたくさんあった。また、動詞の活用などはスペイン語の方が面倒だったように感じるし、語彙がとにかく多く、新出単語を一覧表にしていたら第10回の時点で600語近くになってしまい、終盤では「たぶん(試験には)重要じゃないだろう」と思った単語はまとめるのをやめてしまった(なおイタリア語の時は全15回分の単語をまとめても約400語だった)。

イタリア語はテレビ放送でスペイン語はラジオ放送。テレビ放送なら、例えば活用の表を長い時間映しながら先生が解説するので、あぁココは重要なんだなと直感的に分かりやすかったり、赤い車のイラストが添えられた「この車は赤い」の文章が画面に映るので、視覚的に印象に残ったりしたが、ラジオだと目から入ってくる情報が無いため、重要なんだけど聞き流してしまったことが案外あったのではないかという気がしている。

なお、歌のコーナー(ネット配信では著作権の都合でカットされている)と、文化を紹介するコラムは授業に直接関係しないため、私はさらっと読んで済ませてしまっていた。
更にリスニング練習用のCDも付属している。パソコンに取り込んですぐ聴けるようにしてはおいたが「印刷教材(問題)を見ながらCD(選択肢など)を聞き、聞き取った文章や回答をノートに書き、巻末の回答を見る」のが面倒だったし、試験でリスニング問題が出るわけじゃないという想いもあり、リスニング練習はだんだんとやらなくなってしまった(スミマセン)。

…こうして書いてみると、結構「(印刷教材には載っているが、私は)やらなかった」ことが多い。それでも基本として覚えなくてはならない事柄自体がとにかく多かった。半年(実際は4月~7月なので4ヶ月)で終えるのはかなり駆け足だと思う。イタリア語の時も「半年でやるにはボリュームが多い」と感想を書いているが、スペイン語はそれ以上だと感じる。

個人的に最も重視したことは、-ar、-er、-ir動詞の様々な時制での活用と、ser、estar、tenerの活用をしっかり覚えること。試験の際には問題用紙の最後のページに活用の一覧表を書いて、それを見ながら設問に答えるようにした(試験監督の方はこの人何書いてるんだろうとびっくりしたかも知れない)。活用は頭で覚えていると思っていても、ぽんと1問出題されると混乱してしまい、人称は合ってるのに時制を間違えてしまう…みたいなミスをしやすいことがイタリア語の時にわかっていたので、今回はこういう作戦にした。この活用表を見ることで落ち着いて選択肢を絞って回答できたので効果があったと思っている。

イタリア語の際にも触れた「外国語の教材にはタロウという登場人物が居る」件。スペイン語でもやはりタロウが登場(笑)。会話のシーンは「建築家のカトウタロウとジャーナリストのタナカサキがスペイン語学校に通う」という設定になっていた。
タロウのルームメイトのアントニオはサキのためにフラメンコの発表会を見に行ったり買い物につきあったり映画に誘ったりコンサートのチケットをプレゼントしたりケーキまで作るのだが、サキのほうは「アントニオは子供の頃も今もかっこいいわね♪」位の反応しか無くてちょっと切ない(笑)。

講師は木村琢也先生。放送大学客員教授のキムタクは爽やかかつ誠実なお話ぶりでイケボです!スペイン人のパロマ先生と共に、お二人ともハキハキと聞きやすいお声。スペインらしく陽気なギター(バンジョー?)のジングルも楽しいラジオ放送でした。
ちなみに木村先生はコーヒーが好きだが、パロマ先生はお茶が好きとのこと。外国語の授業って「○○が好きです」とか「○○より××が良い」のような文法を説明するために、先生が自分の嗜好を話すくだりがあるのが微笑ましい(笑)。

正誤表の内容が多いことがとにかく残念。印刷教材なら手書きで直せるけれど、リスニングCDの内容の誤りなんてどうすりゃいいんだ。