どうしようもないことと どうしてもできないことは かなりちがう

放送大学に3年次編入→2019年に卒業。その後は再入学しマイペースに勉強しています

ナントカ効果

先日の単位認定試験のときに、ビジネスホテルに一泊しました。
私がチェックインの列に並んだときには4組目だったんですが、直前にものすごく混みあっていたらしいんです。で、私の前に居たのが、酔っぱらって大声で話している、態度がデカくてガラが悪い(私にはそう見えた)オジサン3人組だったんです。

 列が進んでその3人組がチェックイン手続きをする番になったら案の定、こんなに待たせやがって手際が悪いとか謝って済む問題じゃねぇんだよとか、更にはこのホテルや女性スタッフには関係ない理不尽な言いがかりをつけはじめ、大声なのでロビー全体が緊張感に包まれてるし女性スタッフはかわいそうだし、すぐ後ろにいる私もハラハラして嫌な気持ちになるしで散々でした。
私はもう一か所のフロントで男性スタッフに手続きをしてもらってさっと自分の部屋に入ったのですが、男性スタッフも隣の様子が気になっていたようで、私に朝食時間やアメニティの話をする余裕が全くなかったようでした。

で、私にしてみれば、酔ったマナーの悪い人達が偶然同じ列に居たせいで、緊張してドキドキするし頭にくるし気分が最悪な状況になっています。とんだ迷惑です。私は今日このあと心穏やかにしっかり勉強しなきゃいけないし、明日も試験があるんだよ。

そんな状態の私は、このあと外のお店で夕食を食べて、帰り道のコンビニでジュースを2本買い、フロントの女性スタッフに「大変でしたね、差し入れです、あとで男性スタッフさんと一緒にどうぞ」ってお渡ししました。

自分の心理状態や考え方なのにうまく説明できないんですが、多分これは「お姉さんに落ち度があるわけじゃないのをちゃんと見ていたし、応援しているよという気持ちを、飲み物を差し入れすることで私は伝えた、だからもうこれでスッキリして、勉強をがんばろう」という、私の自分勝手な区切りのつけ方だったんじゃないかと思います。
私の「大変でしたね」という気持ちは本物です。でも、私は「自分がスッキリ区切りをつけて、このあと穏やかに勉強をしたいから、そうした」んじゃないかと思うんです。

フロントスタッフからしてみたら、飲み物を貰うなんて余計なおせっかいなのかもしれないですよね。だけど私はこのあとちゃんと勉強できました。だから「結果的に私は気持ちを切り替えて勉強できたんだから、差し入れを渡さないよりも渡して良かったんだ」と勝手に思っています。

こういう「同じ体験をした人を気に掛けることで、自分の心を落ち着けたり満足する」みたいなのって、心理学的にナントカ効果みたいな名称があるんじゃないかしら、心理と教育コースの方だったらご存知なのかもしれないなぁ、なんて考えました。
オチもなにもありませんが、試験の日の夜にあったできごとです。