どうしようもないことと どうしてもできないことは かなりちがう

放送大学に3年次編入→2019年に卒業。その後は再入学しマイペースに勉強しています

【感想】地域と都市の防災('16)

※私の個人的な感想です。
※私が履修した2017年度2学期時点でのことです。

 

 地域と都市の防災('16)
社会と産業コース 専門科目 択一式 持ち込み不可

私の仕事にすこし関わりのある分野なので以前から気になっていたが、専攻としてはまったく畑違い(社会と産業)なので保留にしていた科目。実際にやってみたらとても面白かったし、身近に思える事柄が沢山あったので、履修して良かった。

「わたしたちが暮らす街がもしも災害に遭ったならということを想像し、事前に何ができるかを考える」ことが科目全体の大きなテーマだと思う。私は人間と文化コース専攻で、普段は文学や哲学といった「過去の人々が遺した」事柄について学んでいることが多いため、この科目のように「現在や未来について考える」というのはたいへん新鮮だった。
過去に起きた大規模な災害の話題もたくさん出てくる。最近の日本にとって地震津波は大きな出来事だったので、そういった内容の回は更にのめり込んで学ぶことができた。

テーマごとに3人の先生がそれぞれ専門の分野について言及し、聞き手の岩田まこ都さんが一緒に授業を受けている設定の放送授業で、津波の被害に遭った街や、都内の様々な町並みや防災の取り組みを紹介するロケもあったりして、楽しく飽きさせない構成だったと思う。私が視聴しているときに同じ部屋にいた主人が「側で聴いてるだけでもわかりやすいね!」と言っていた。
オープニング映像や番組全体の演出が凝ってる。目黒巻がダウンロードできますとか、スタジオの大きなスクリーンは近代的な雰囲気だが、お話ししている先生方の後方でスクリーンの映像が次々と変わるのがすこし見づらい。

なお、試験は持込禁止で正答が非公表。提出型/自習型問題や過去問からはほぼ出題されない(選択肢の一部に似た項目がある程度)ため、意外なところから出題されると全く心当たりが無くてどうしようもなくなる。印刷教材と放送授業は分かりやすくて楽しく受講できるが、試験がシビアな科目だと思う。

履修している期間中に都内の学習センターへ行く機会があり、授業で取り上げられていた浅草付近から東京スカイツリーを望む風景や、隅田川に掛かる橋を直接見られたので嬉しかった。