どうしようもないことと どうしてもできないことは かなりちがう

放送大学に3年次編入→2019年に卒業。その後は再入学しマイペースに勉強しています

通信教育で大切な事

前二回の記事で「異なる二つの学校で、数十年おきに通信教育を体験した」ことを書いてきましたが、そんな私が最終的に思う「通信教育で大切な事」は、以下のようなことです。

 

◇ 普段からコツコツできるか、または試験に合わせて対策できるか
◇ 仕事やお金や家事の都合、家族や自分の病気等で勉強ができなくなったとしても、その問題が解決してからまた勉強に戻れるか
◇ ひとりで頑張れるか
 ・ネットで交流はできるけど勉強するときは自分ひとり。
 ・同じ大学の学生には限られた日にしか会えず、同じ科目を履修しているとは限らない。
 ・教科書やTVやラジオは一方通行の情報である。
 ・家族や知人は応援はしてくれるけれど同じ勉強をしてるわけじゃない。

 

「自分ひとりでモチベーションを保てるか」。
これに尽きるのではないかと思っています。

過去と現在の通信教育

※以前に在籍したことがある日大に関する記載がありますが、あくまで「約25年前に在籍していた時の事・個人的な想い出」です。

 

私は放送大学に3年次編入しています。編入の際は、以前に在籍していた日本大学通信教育部で取得した単位を認定していただきました。
日本大学通信教育部には4年間在籍し、58単位を取得したところで退学しました。平成7年~10年(1995~98)頃のことです。
日大の退学~放送大学への編入のことを、書いてみようと思います。

続きを読む

好き放題

何度か書いたことがありますが、自宅と学習センターがそこそこ離れていることと、仕事が土日休みのため、試験が土日に行われる科目を選んで履修していました。

加えて、何かしら「やってみたい、やってみよう」と思える科目を選ぶと決めていました。せっかく履修登録するなら好きな科目をやりたいし、その方がモチベーションも保てると思ったので。

実際は「平均点が低い科目や記述式は大変そうなのでやめとく」という私情もあります(笑)が、結果的に「スケジュールの都合が良い範囲で、興味がある教科だけを、好き放題に学んで、必要な66単位を取得して、卒業できた」ってことになります。もちろん、興味があるからと履修してみたら私にとっては難しかった科目もありますが、それも自分で選んだ結果です。ありがたい限りです。

ちなみに、放送大学編入する際に認定された58単位は、約20年前に日大の通信教育部で取得したものです。
いま思えば「日大の通信教育部に入学し、好きな科目から履修していって、58単位まで取ったところで退学した」ようなもんなので、日大でも「興味がある科目だけを好き放題に学んだ」ことになります。

もちろん、高校卒業後に希望通りの大学に進学して卒業するのがいちばん理想的なのかもしれませんが、私の「結果的に時間と手間は掛かったけれど、二つの大学に在籍し、かなり自由に学ぶことができた」っていうのも、今となっては悪くないかな!と思っています。

〇〇だった科目

今日から「花粉が飛んでるぞ」と感じたので、花粉症の薬を飲み始めました。若いころは何ともなかったのですが、30代半ばになんだか調子が悪い年があり、その翌年も同様の症状が出たときにはじめて「まさか花粉症?」と気付き、病院で調べてもらったらハッキリとスギ花粉症の結果が出ました。花粉症って、それまでなんともなかった人がある年を境目に急に発症しますよ。皆様もどうかお大事に。

 

さて、私が履修した中から「○○だった科目」を挙げてみたいと思います。もちろん、すべて「私にとって○○だった科目」で、完全に個人の感想です。
複数回答あり。

 

面白かった・楽しかった科目
西洋音楽史
西洋芸術の歴史と理論
舞台芸術の魅力
和歌文学の世界
方丈記』と『徒然草
上田秋成の文学
文学のエコロジー
世界文学への招待
博物館概論
博物館展示論
地域と都市の防災
フィールドワークと民族誌

 

実生活に役立ちそうな科目
地域と都市の防災
市民生活と裁判
公衆衛生
体育実技
死生学入門

 

難しかったけどやってよかった科目
初歩のスペイン語
初歩のイタリア語
色と形を探求する
哲学への誘い
死生学入門
古事記』と『万葉集
方丈記』と『徒然草
日本文学概論
フィールドワークと民族誌

 

難しくて大変だった科目
著作権法概論
近代哲学の人間像
日本語概説
仏教と儒教

 

自分にはイマイチ合わなかった科目
多様なキャリアを考える
日本語とコミュニケーション
著作権法概論
日本語概説

オンライン授業の感想

今学期、初めてオンライン授業を履修しました。科目は「フィールドワークと民族誌」です。
1科目しか受講していませんが「オンライン授業をやってみた感想」を書いてみたいと思います。

続きを読む

【感想】フィールドワークと民族誌('17)

※私が受講した2018年度2学期時点でのことです。
※個人的な感想です。

 

フィールドワークと民族誌('17)
人間と文化コース専門科目 オンライン授業

私が放送大学で初めて履修したオンライン授業(もう卒業するので最後でもある)。
1回のおおまかな流れは以下の通り。

・視聴メモ
・視聴のポイント→講義映像1
・視聴のポイント→講義映像2
・視聴のポイント→講義映像3
・(回によっては)まとめの映像や討論の映像
・小テスト
これを全15回くり返して学習し、
・第15回で期末レポート2件を提出 …で修了。
あと、アンケートもあった。回答しなくても成績への影響は無いとのことだが、自分なりに書いて提出した。

内容や私自身の学習方法
・視聴メモ
「印刷して、視聴しながらメモに利用してね」という用紙。何枚も印刷しなきゃいけないし、自分で自由にノートを取った方が良さそうだったので私は使わなかった。
・視聴のポイント
「講義で紹介する語句や地域について予習しよう」みたいなコーナー。検索エンジンへのリンクが貼ってあったり、Googleマップが埋込みされているので、リンク先や地図を確認。
・講義映像
5~25分程度。基本的には3本だが、4がある回や「1-a、1-b」のように分かれている回もあった。
・まとめの映像
講義内容のおさらい。5分程度。
・討論の映像
主任講師のお二人が各回のテーマについて討論。10~20分程度。
・小テスト
択一式3問。ここまでの映像を見ておけば答えられる内容。不正解でも全問正解するまでやり直せる。小テスト15回分の回答〆切は2019年1月17日だった。
・期末レポート提出
第15回に課題が掲載されている。
レポートの提出〆切日も2019年1月17日(小テストと同じ)だった。

全体的に丁寧に作ってあるなーという印象。メモ用紙や検索エンジンへのリンクが準備されており、ポイントを念押しする為のまとめが付いている回もある。
映像は時々一時停止してノートを作成しながら視聴。どの映像も5~25分程度で「お風呂に入る前に1本だけ見よう」みたいに進められたので、45分間の放送授業を視聴するよりも気軽に取り組めた。だけど1本見ると「今日は勉強したぞ」と満足してしまい、結果的に何日もかかってしまうということもあった。

レポートは400字×2本。よく言われるレポートの書き方のような「序論→本論→結論」と進めるには400字は短い。私自身は、テーマを決めるまでに時間が掛かった(全15回の中から題材を選んで書きなさいといった課題だったので、どの回の何をテーマにするかがなかなか決められなかった)が、文章を書き始めてしまえば2日程度で大枠が出来、見直してから提出した。1月の末に評定とコメントが付きとても嬉しかった。
ちなみに評価は小テスト70%、レポート30%とのこと。…つまり小テストで満点を取れば、レポートがイマイチな出来でもB評価で合格できるということになる。そういう意味では履修しやすい科目。もちろん、できるだけ良い成績で終わりたかったのでレポートもまじめに書いた。

「その地域で調査を進めるため、長く滞在して現地の人々に密着した生活を送る」という事に関して、序盤で「山菜採り名人に弟子入りする」「マタギの熊狩りに同行する」という話題が登場し「えっそこまでやるの(こんな穏やかな感じの先生が!)」と驚くのは序の口で、回が進むとロシアの海獣狩りやアマゾンの弓矢猟、馬やジープで川を渡るなどが続々登場。放送授業の博物館関連の科目と雰囲気は似ているが、かなり硬派な世界ふしぎ発見!を見ているような感じ。地理、世界の文化や暮らしなどに興味がある人は楽しく受講できると思う。様々な国・民族の映像や、博物館の展示物などは見応えがあり面白かった。

個人的になんかすごいなと思ったのは、第7回でアマゾン研究の第一人者山口先生が登場するところ。主任講師の池谷先生と稲村先生が「私たちからすれば大先輩にあたる」と仰っているのですごい先生なのだろうと想像するが、圧倒的に「テレビ向けじゃない」先生(テレビじゃなくてオンラインだけどね!)。
今時は小学生でも知っていると思われる「テレビカメラにお尻を向けてはいけない」を全く気にせず後ろ向きで解説したり、他の先生や大事な資料と被る位置に立ったりするので、うろたえたカメラマンの手が映り込みアングルが乱れるし、池谷先生に剥製を渡したっきり忘れてしまい池谷先生が返すに返せなくて剥製を持ったままおろおろするし、長尺物を展示ケースから出そうとして引っかかってしまい見ているこっちがハラハラする…等々、収録する前におそらく行っているリハーサルがほぼ活かされていないであろう映像がそのまま採用されている。大変失礼ながら、私がこれまで放送大学で視聴した映像のなかで最もフリーダムな先生だったと思う(笑)。

 

後ほど別の記事で「オンライン授業そのもの」についての感想も書くつもりです。